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PLUTO

PLUTO (1) (ビッグコミックス)
PLUTO (1) (ビッグコミックス)

PLUTO 浦沢直樹 全8巻


何か、脅威が…近づいています


「鉄腕アトム」を原作とし、アトムの「地上最大のロボット」の回をリメイクした作品。

主人公はアトムではなくドイツの刑事ロボット「ゲジヒト」


彼の行動、視点から物語は展開し、真相に迫る。



個人的感想

「このマンガが凄い」をはじめ、書店、コンビニでも非常にプッシュされていた本作。

僕は手塚治虫先生の作品にはあまり明るい方ではありませんが、殆ど浦沢作品と言えると思います。


手塚先生と言えばスターシステム。

多数の作品を俳優のようにキャラが登場。


FFED.png



この作品にも随所に、というよりも浦沢作品には既にその手法が用いられている気がします。

ヤワラとか海野幸とかニナとかカンナとか。


厳密には名前も違うのでそう言って良いのか微妙ですが。

プルートウでは「浦沢版スターシステム」を意識しているように思えます。


物語の展開は従来の浦沢作品同様に風呂敷を広げて広げて行きます。

随所に敷かれた伏線を徐々に回収し、序盤ではアトムが死亡したりと散々な目に。


スケールに対して伏線が若干物足りなかった気がしますが、手塚作品の本質は損なっていないと思います。


巻ごとに著名人のあとがきがあるのですが、2巻では手塚先生の息子、眞氏が執筆。

浦沢先生のリメイクの許可に対し


「へぇ~、名作漫画をまた漫画にするの?しかも人気作家が?」

とちょっとあきれてしまった、本人には悪いけど。



謎の上から目線…

自分が描いた訳じゃないのに。


このあとがきは実に気分が悪く、それを浦沢氏の単行本に載せる暴挙。

一応最期は浦沢先生を持ち上げた形ではありますが。


一度は手塚眞に約束をすっぽかされた浦沢先生。

浦沢漫画の原点と言える「アトム」をリメイクしたい為によく頑張ったと思いますよ、本当に。



好きなシーン

ノース2号


音楽を愛する凄惨な殺戮兵器。

偏屈な老人が徐々に心を許す。

本当に普通の話です。


1巻で前編、後編の2話だけの話。

実に綺麗にまとまっていて、短編を得意とした手塚先生をしっかりと踏襲していると思います。

現在では1つの作品を多数のメディアで推す事が多く


「たくさんの作品を描いて成長しろ」


という手塚先生の理念とかけ離れた作品が多いです。



「モグリの日本人医師」

というブラックジャックを意識した箇所も存在します。



僕はこのノース2号のデザインも好きです。

手塚版と比べると結構衝撃を受けます。

特にゲジヒトは別人どころの騒ぎじゃない。




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テーマ : マンガ    ジャンル : 本・雑誌

Happy!

Happy! (23) (ビッグコミックス)

Happy!  浦沢直樹  全23巻  完全版 全15巻



「オォ~トォリィィ~!」



事業に失敗し蒸発した兄の借金2億5000万円を支払うことになった高校3年生、海野幸。

借金返済を決意した彼女はプロテニスプレイヤーになることを決意。

そんな彼女に多くの壁が立ちはだかる。




個人的感想

かなり報われない日々が続く展開が多いです。

ここまで悲しいと欝漫画と言っても良いかもしれません。


竜ヶ崎財閥、蝶子と母親である会長は当然ながら、マスメディア、観客、更には自分を支持してくれる人たちまでを巻き込み不幸に…


浦沢先生らしく人物描写が非常に上手く、構成もしっかりしています。

それぞれのキャラの行動の背景も綿密です。


賀来さんが蝶子に疑惑をぶつけていた際にはマンガを破りたくなる衝動に駆られもしたものです。



が、それだけ感情を掻き立てられるというのは物語に没頭している証拠です。


この作品以降は「monster」を執筆し、浦沢先生はミステリー路線をひた走るわけです。


そう考えるとスポーツ漫画としての浦沢作品としては貴重な作品であり、一つの完成形であるのかもしれません。



浦沢作品の中では地味なマンガかもしれませんが一見の価値はあると思います。


主人公の幸の外見がヤワラちゃんに似すぎているのはこの際なかった事に。



好きなシーン

もうこれはラスト一択で


全てが報われる、というかやっとスタートラインに立ったと言うべきが。


海野コールが鳴り響くシーンは自分の事のように嬉しくなります。



サブリナ・ニコリッチはこの作品中かなり好きな人物です。

カーディガン争奪戦の頃からの因縁の決着。


桜田さんの最期の着地点も良かったと思いますが、鳳先輩だけは納得がいきません。


実に納得いきません。


まあ、幸が最終的に彼を選ぶとは限りませんね…





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テーマ : マンガ    ジャンル : 本・雑誌

20世紀少年

20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)
20世紀少年―本格科学冒険漫画 (1) (ビッグコミックス)

20世紀少年 浦沢直樹 20世紀少年 全22巻 21世紀少年 全2巻



悪になるのは大変だ、正義の味方の方がよっぽど楽だ



1997年、主人公のケンヂは、突然失踪した姉の娘のカンナを養い、コンビニを営む平凡な日々を送っていたが、お得意先の一家の失踪や幼なじみの死をきっかけに、その薄れかけていた記憶を次第に呼び覚まされていく。

そして世界各地の異変が、幼い頃空想した“よげんの書”通りに起こっていることに気づく。一連のできごとの陰に見え隠れする謎の人物“ともだち”との出会いによって、全ての歯車は回り出す。



個人的感想

浦沢先生の代表作と言っても良い作品だと思います。

とにかく引き込まれます。

キートンやMONSTERもそうですが、世界観の描き方が上手でセリフや展開も奥が深いです。


キャラも魅力的で、時代の進行とともにかつての少年たちが成長していきます。

僕はショーグンが一番好きなんですが、映画版で豊川悦司さんのハマりっぷりにも感心しました。


というより映画版は全員ハマっていたと思います。



好きなシーン

オッチョが好きなので脱出のシーンは好きです。

若かりし頃のアウトローな感じも好きですが、壮年期もいいですね。

その後の教会に飛び込むシーンは反則級にかっこいいジジイです。


回を追う毎に世界観は変わり、本当にこんな世界がいずれやってくるのではないかと思ってしまいます。

浦沢先生は手塚治虫先生の作品をリメイクしています。


両先生ともに未来を描いた作品が存在しますが、二人の描いた未来、どちらがやってくるのでしょうか。





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